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執筆者の写真ひがし ちか

小さな画家に導かれて

アウシュビッツ収容所がポーランドにあるとは、先日まで知らなかった私。てっきりドイツだと思っていたんです。でも当時はドイツの占領下にあったので大きな間違いではないと友人が教えてくれました。1933年から1945年にかけて、ナチスドイツは約2万か所の収容所を開設し、数百万人の犠牲者を投獄しました。信じられない数字です。

私は、そういうことも知りませんでした。


皆さんは「テレジン」を耳にされたことはありますか?チェコスロバキアの首都、プラハから北へ60キロほど離れた人口6000人ほどの小さな町です。

そのテレジンにも収容所がありそこには約1万5000人の子供たちがいました。

生き残ったのはたったの100人。

その数字だけでも、胸が痛く、もう目を背けたくなります。


その収容所の中で描いた絵や詩があるのです。その絵はとても可愛らしく、美しく、、、言葉にし難いあものがあります。その小さな画家たちの存在と、彼らの絵や詩を、日本人のジャーナリスト野村路子さんが30年以上も地道に伝えていらっしゃることを知りました。


この本には野村さんが取材した当時の情景が子供にもわかるように、丁寧に書かれています。「テレジンの小さな画家たち」野村路子著書 偕成社

私が野村さんの存在を知ったきっかけの展示がこちらです。東京の広尾でまだまだ開催中で2期もあるようです。さらに、、現代美術家の遠藤薫さん、小説家の小林エリカさんの展示も必見です。この展示のキュレーターである森岡書店の森岡さんがまたすごいなと。




テレジン収容所についてと野村さんのお話は同サイトに( こちら )にあります。

野村さんのトークを拝聴する機会があり、そのお人柄から滲み出る人間的な美しさと、聖母のような強さと優しさにすっかり魅了されました。

youtubeに録画があります。


先日川越にて、詩をメロディーに乗せた朗読会にも伺いました。活動にご興味ある方はテレジンを語り継ぐ会をチェックしてみてくださいね。


野村さんはこんなこともおっしゃっていました。「日本には自ら命を絶ってしまう子供たちがいます。生きたくても生きれなかった子供たちに会ったら何かを感じるキッカケになるのではないかと」

また、怖い事、悲しい事を知る勇気と、知ってしまったという事。これから伝えてゆく事の大切さをお話していらっしゃいました。


暑さが和らいでくる季節、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか。


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